展覧会「武蔵美 × 朝鮮大 突然、目の前がひらけて」に御厚情賜り誠にありがとうございました。
1年をかけて展覧会を計画し武蔵美生と朝鮮大生で協働して橋を実現することが出来ました。およそ3400人もの方に来場して頂き各新聞社にも掲載して頂きました。
計画中、様々な困難にも見舞われ、互いの言葉や立場に葛藤し続けた日々でした。何度もこのまま展覧会を中止せざるをえないのではないか、言葉を尽くせば尽くす程互いが遠のいていくような感覚や、過去の歴史と現代が確かに地続きではあってもその当事者にはなれない距離の中、互いの隔たりがあることでたちどまるのではなく、この隔たりが一体なんであるのか、完全には解りあえないということを前提にして互いが関係し続ける立場があるのではないかと対話を重ね、相手の言葉に耳をすましてきました。
企画者6名で始めた本企画ですが私達の手には収まらず多くの方の意思に支えられ育てて頂き、両側を繋ぐ橋は現実となりました。これも皆様一人一人のおかげです。本当にありがとうございました。
これからも私達は互いについての対話を続けていきます。次世代の武蔵美生、朝鮮大生も各々で何か動き始めているようで私達も楽しみにしています。
本年も皆様の益々の発展をお祈り申し上げます。
こころからの感謝をこめて。
平成二十八年一月吉日
関係者各位
「武蔵美 × 朝鮮大 突然、目の前がひらけて」 制作委員会
袴田 京太朗 土屋 美智子 鄭 梨愛 灰原 千晶 李 晶玉 市川 明子
The date of issue: 2015年11月13日
寄稿文:李鏞勲
Edit:
「武蔵美×朝鮮大 突然、目の前がひらけて」 制作委員会
灰原千晶
Photography: 加藤健
Book design: 本郷かおる
Print:GRAPHIC Corporation